【要約付】転職だけじゃない!新卒・就活にも役立つ企業選びと思考法
まずはじめに、今回紹介する本は、本自体が非常にまとまっており、僕がまとめるのは申し訳ないぐらいです。
また普段本を読まない人も、絶対に一読はするべき本だとオススメします。
「転職の思考法」
さて、本題に戻りまして。
早い人だと大学の3年生になると就職活動を始める人がいます。
また大学3年生の6月には夏のサマーインターンシップの情報が解禁され、否応無しに「就職活動」という、ある意味パワーワードが頭に浮かんできます。
6月の下旬から7月にかけてはインターンシップの面接のために、慣れないスーツを着、暑い中駆け回る人も多いのではないでしょうか。
そして1年後には、大方の人が就職先を決め、残りの大学生活を楽しんでいると思います。
しかし、この現実を知っていますか?
「新卒が3年以内に会社を辞める離職率は30%を超えている」
「人気の金融・保険業は3年目までに20%以上が辞めている」
「40代以降で面接に出てくる役職付きの人は、同世代の10%にも満たない」
つまり、これまで言われていた終身雇用制度・年功序列賃金が崩壊しているのは勿論のこと、特に新卒の就職活動時に見えている世界と、実際の隠れている世界には隔たりがあるということです。
そこで今回は労働市場の変化、時代の変化を見た後、話題沸騰中の
「転職の思考法」
のまとめと感じたことを書いていきたいと思います。
まとめを読みたい方はこちら。
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転職の時代がやってくる。雇用の流動生の波と現実
まずはこちら。
出典:時価総額ランキング上位企業(1992年と2016年)/グローバルでは大きな変化、日本は同じ顔ぶれ
こちらは1992年と2016年、それぞれのグローバル時価総額ランキングです。
大きく変化していることが見て取れます。
特に1992年の段階では日本企業が多くランクインしている中、2016年には1社もランクインしていません。
また時価総額の桁数を見ると、1992年はトップの企業でも8兆円程度でした。
しかし2016年のトップ企業の時価総額は60兆円を超える巨大カンパニーとなっています。
これだけを見ても、明らかに新しい企業が世界の中で台頭しているのがわかります。
出典:時価総額ランキング上位企業(1992年と2016年)/グローバルでは大きな変化、日本は同じ顔ぶれ
一方で日本企業に絞った場合、大きな変化は見られません。
また日本の労働力人口は今後減少を続けます。
このように、国外の外部環境が変化し、国内の内部環境も大きく変化しています。
特に今後、より一層AI.IoT.ICTなどの技術が発達することで、時代の変化はより一層激しさを増します。
そのような中で、本当にブランド名や知名度など世間的な評価軸だけで企業を決めて良いのでしょうか?
時代が変化しているのに企業の根本的な体質が変化していない中、居心地は良いのでしょうか?
転職の思考法はテクニック本ではない・企業選びの軸が学べる
今回紹介する
「転職の思考法」
という本は、いわゆる面接などを乗り越えるテクニック本ではなく、
「転職できる状態を作り、保つことが最終的に自分の幸せに結びつく」
という思考を与えてくれるものです。
普段本を読まない人でも、必ず一読はすべき本だと確信しています。
現にamazonでは登場してからベストセラー1を獲得しています。
著者の北野唯我さんとは
著者は
「北野唯我」
という方で、現在は株式会社ワンキャリアという会社で、執行役員に就任されています。
ーーー経歴
北野唯我。兵庫県出身。新卒にて大手広告代理店の経営企画局・経理財務局で中期経営計画の策定、MA、組織改編、子会社の統廃合業務などを担当。その後、米国・台湾での留学を経て、外資系戦略コンサルに転職。総合商社の事業戦略立案などを担当。2016年にワンキャリアに参画、経営企画担当の執行役員。一方で、サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材を行う。
1987年生。初の著書『転職の思考法』がダイヤモンド社より6/21(水)発売。Amazonキャリアデザインカテゴリーでランキング一位獲得。
各1時間ずつ、計2回、1on1でお話をさせて頂いたことがあります。
その際には、金融市場のお話とワンキャリアのお話を聞かせて頂きました。
背丈が高く、ちょっと怖そうな感じがしたのですが、非常に物腰が柔らかく、僕のような学生に対して気遣いのあるお言葉をたくさんかけて頂きました。
転職の思考法:要約・まとめ
- 日本の会社は、40代後半まで「転職できない人間」に事実を伝えない
→転職できない人間=マーケットバリューと給料ギャップの乖離がある人 - マーケットバリューは、x=人的資産 y=技術資産 z=業界の生産性(一人当たり)という3軸で表し、体積が大きいほどバリューが高い
- 「上司を見て働くか、マーケットを見て働くか」この違いがマーケットバリューに大きく関係
- 各年代によって、獲得すべきモノが異なる。具体的には、
20代=「専門性」
30代=「経験」
40代=「人脈」 - 転職とは「特殊な病」にかかるが、人々にチャンスを与えるもの
→「完璧なロールモデル」がなく、「初めての意思決定」を行うから。 - 意思決定=何かを捨てること(これまでは見えない社会的な軸が関係した意思決定)
- 意思決定とは、1番情報を持ち、1番コミットしている人間が行うべき
- 転職先の産業は、「生産性が既に高い産業」or「エスカレーターが上に向いている産業」
- マーケット・ベンチャーの見分け方は
- 複数のベンチャーが参入し、各社が伸びているか
- 既存業界の非効率を突くロジック
- 現場メンバーが優秀か
など。
- 転職先の企業は、「働きやすさ」と「活躍の可能性」を見るべき
働きやすさ=社内の強みはどこの職種か、活躍し評価されている人はどんな人か
活躍の可能性=活躍している人の経歴、業務内容を確認 - 転職時は、複数のチャネルを利用し、エージェントは自らコントロールする
- ピボット型キャリアの歩み(自分の強みに軸足を置きながら、もう片足を今後強くなる部分に踏み入れておく)
- 転職しようと思えばできる人が集まる会社と、転職したくてもできない人が集まる会社
- 「転職」というカードを持つことによって、自らに嘘をつかずに働くことができる
- 転職の阻害要因は、現実的な危険性ではなく、ほとんどが「見栄」と「恐怖」(これまでの意思決定とは異なり、社会的評価軸がないから)
- 未来のマーケットバリュー>給料が高い成熟企業
- 世界には2種類の人間
Todo(コト)型=何をするのか、で物事を判断。明確な夢や目標を持っている
Being(状態)型=どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視
9割の人は、Being型。
→何を重視するかという価値観の違いであり、妥協や間違えではない - Being型の人間は、「好きなコト」「得意なコト」を見失わないことが大事
①他の人から上手だと言われるが、自分ではピンと来ないものから探す方法
②普段の仕事の中で、「全くストレス」を感じなものから探す方法 - 自分の軸にあったキャッチコピーを自分につける
- キャリアは2つの軸で選ぶと良い
①マーケットバリューの軸
②ワクワクする軸 - 世の中で最も恐ろしい言葉は「失敗」
→最後さえ成功すれば途中の失敗は全て「必要」だったと言える。唯一100%の失敗は腹をくくるべきタイミングで覚悟を決められないこと - 腹を決めて意思決定をした人間には、長い目で見ると失敗などはない。
- 転職は「悪」ではなく、「善」。転職できるやつは、在籍している時はその会社の神輿を必死で担いでたはず。
まとめ:悩みが言語化、整理され、価値観を揺さぶられる1冊・企業選びの軸を持とう!
題名から転職向けの本かな?と思われると思います。
しかし、ファーストキャリアとしてどこの会社を選ぶかどうかはその後のキャリアを歩んで行く中で、土台となるため非常に重要です。
本の中でも出てきますが、それぞれのバックグラウンドが違うこともあり、キャリア選択に答えはありません。
むしろ自分で選択した(意思決定した)「キャリアをいかに正解に導くか」が重要になります。
僕は1社目で外資系・大手・ベンチャー・スタートアップなどどこの会社でも良いと思います。
しかし、これからの時代転職が当たり前の時代になり、会社から個人の時代になります。
その時に人から必要とされ、どのような考えで生活して行くかは自分の選択で180度変わると思います。
大手に行くのが当たり前、外資系コンサルに行けば正解。ということはなく、自分の心に素直になることが大事かなと思いました。(自戒も込めて)
最後に、もう一度非常にオススメの本なので紹介しますね!笑(しつこい)
「転職の思考法」
フライヤー / ビジネス書の要約アプリ
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