来年から社会人になるに従い、どのように残りの大学生活を過ごそうか考えつつゴロゴロしているはやとです。
今日は以前参加した朝渋のイベントで出会った足立光さんの本を紹介したいと思います。
- 圧倒的に仕事をこなして、最速で出世したい
- 成長の角度を高め、効率よく働きたい
- 仕事への取り組みで悩んでいる
こんな思いを抱いている方は必読の1冊になっております。
今回は特に本の中でも僕が気になった点を中心に、書評&要約を書いていきます。
『劇薬の仕事術』の著者と本を読んだ後のゴール
劇薬の仕事術の著者は、元日本マクドナルドのCMOで現在はナイアンティック アジアパシフィック プロダクトマーケティング シニアディレクターの足立光さんです。
簡単に経歴を紹介すると、一橋大学を卒業後、P&Gジャパンのマーケティング部に入社し、日本人初の韓国赴任を経験。 その後、戦略コンサルティングファームや外資系化粧品メーカー等を経て、現在に至ります。
この本を読んで得られるものとしては、
- 仕事へを通して成長し結果を出すための心構え
- 自ら意思決定をすることで管理するキャリア戦略
- 新たな取り組みへの感情のハードルを下げる挑戦心
が得られます。
『劇薬の仕事術』の書評
本の全体の流れはこちら。
●第1章 すべて「選択」は自分が決めている
●第2章 「修羅場」が一番、人を成長させる
●第3章 人の倍の速度で「成長」する
●第4章 マネジメントには「意志」がいる
●第5章 どんな状況でも、やりようはある
自ら意思決定し、徹底的に振り返ることで爆速成長を実現
まずどのような状況でも、必ず自分自身で「意思決定」することが重要と説いてます。
その理由は、自ら意思決定することで責任を自らコントロールすることができるようになるからです。
責任を自らコントロールすることで結果に対してより本気度が増し、より高速に学習→実行→振り返りを行うことができます。
また意思決定するには思考する必要がありますが、思考するには時間が必要です。
足立さんは時間に関して、「時間がない、と言うな。時間は作れ」と仰っています。 この「時間」とは自分だけではなく、相手の時間も同じです。
P&Gでは相手に端的に、分かりやすく情報を伝えるためにワンページメモというものがあるそうです。
● 目的(Objective)
● 背景(Background)
● 結論(Conclusion)
● 理由(Rationale, Findings)
ワンページメモは、会議での議事録や書類、メールなど全てに利用するのです。 それによって、相手の効率性を最大限に高めることもできます。
このように、P&Gは徹底的に相手の立場で考えることを大事にしています。
マーケティングも経営も最終的な利益責任を含め全体観を持つことが大事です。
つまり、「誰に」「どのような価値を」「どのように提供」し、「収益を確保」していくのかというマーケティング=経営の全体像がないと、様々なインフラや体制を構築することは不可能です。
全体観を持つためには、目的や戦略を考える必要があります。
ビジネスは全て目的から始まり、あらゆる仕事で「その目的は何か」を問われます。
目的を決める際には、OGSMというフレームワークを利用すると、振り返りまで考慮した全体観を掴むことができます。
● Objective(目的)
● Goal(目標)
● Strategy(戦略)
● Measurements(評価)
また、戦略については『なぜ「戦略」で差がつくのか。』がおすすめです。
とにかく実行!Give&Give&Giveの精神で誰よりも行動する
人が最も成長するのは、「修羅場」です。
そして修羅場の中で最も大事なのは、「知識を持つ」ことではなく「自分の意見を持つ」ことです。
例え対峙する相手が部長や社長であっても、自分はどのように思うのか。分かっているのかを発信することが重要です。
知識は誰でもいくらでも身につけることができます。しかし、見解を持てるようにならなければ、成長したことにはなりません。
また成長するためには、
- 圧倒的に仕事量を増やし
- 周囲からの信頼を勝ち取り
- 組織貢献
することが重要です。
自分を意見を持ちアウトプットするには、インプットの量を増やす必要があります。
何故ならインプットを超えるアウトプットは出ないからです。
インプットの量を増やすには、人々に平等に与えられている時間効率は厳しすぎるほど意識して追求した方が良いのです。
また何か嫌なことや、面倒なことに悩むのも時間の無駄です。
自らがコントロールできないことに関しては、「シンガポール・プリンシパル」に乗っ取って、
- 出て行く
- ルールを変える
- 我慢する
という3つの選択肢のどれかを選ぶしかありません。
成長の条件としてあげた、「2.周囲からの信頼を勝ち取る」ことと「3.組織貢献」のためにも誰もやらないこと、もっと言えば誰もやりたがらないことをやることで、
「修羅場」
を経験することができます。
修羅場をどれだけ経験してきたかによって、その人の深さは変わってきます。
人の倍速で成長するには
人の倍速で成長するには、「すぐにできること」から差別化の方向性を打ち出していくことです。
そしてビジネスにおいて自分が正しいと信じることは、自分の権限ないであれば上の承認を取らずに勝手にやる、ということを確立することが重要です。
これは上記でも説明した通り、自ら意思決定をし実行することで自ら責任を負い、結果にコミットして行くという、いわゆる背水の陣作戦です。
実際に実行してみて、成功体験を積むことが重要です。
やってみて、成功して、レビューをして、さらに改善しながら前進するという経験を積んでいくことで、高速で成長することができます。
また全体を見た上でのスピード感覚も重要です。
具体的には、外資系の会社では40歳前後で企業のトップを目指してキャリアを積んでいきます。
一方で日本の企業では40歳前後では課長を目指してキャリアを積んでいる状態です。
このように世界的に見たスピード感と、日本の中でのスピード感は必ずしも一致はしていません。
このスピード感に圧倒的な違いがあれば、当然成長するスピードも異なります。
またスピード感を忘れない中にも、「重要だが緊急ではないことに、毎日一定の時間を当てる」ことも必要です。
中期的に物事を考える際には、目の前の火消しだけではなく、緊急ではないが重要なことに目を向けて、未来のタネを蒔いて行くことが重要です。
SMAC/SMARTを利用して、「意志」を持つ
・Specific(具体的)
・Measurable(測定可能)
・Achievable(達成可能)
・Consistent(一貫性がある)
・Specific(具体的)
・Measurable(測定可能)
・Achievable(達成可能)
・Relevant(関連性がある)
・Time-bound(期限設定)
詳しくは、『なぜ「戦略」で差がつくのか。』をご覧ください。
SMAC/SMARTを利用して、定量的かつ明確に戦略を決め、その戦略に沿って着実に物事を進めて行き、定期的に厳しく見直すサイクルを回して行く必要があります。
戦略を決める際には、「目的」達成のために「資源」をどのように利用するかを考える必要があり、プロアクティブネス、誰かに言われなくても自分から進んで行動できることが重要です。
そのような意味でも、戦略を決める際にも「意志」が必要であり、常に数値で落とし込むことで、毎日何を目標に仕事をし、振り返ることが重要です。
企画以上に実行が重要であり、努力して継続する
どのような会社の、どのような状況下でも必ず何かしら実行に移せることがあります。
何ができるかは、過去を振り返ってみたり、他社・他業界の成功事例を紐解いてみたり、海外を見渡せば沢山落ちています。
そのような事例から、「企画」を行い「実行」し続けることが重要です。
特にリーダーやマネジメント層は、連続的に、継続して、努力をし続けるという継続性が重要であり、失敗は当たり前と考え、失敗から何を学び次に繋げるかを意識する必要があります。
またマーケターに視点を絞ると3つの役割があります。
● 感情
● 結果
● KPI
1つ目は、先導者として人の心に影響を与え、結果として行動にも影響を与えるような人心操作。
2つ目は、プロデューサーとして誰の仕事でもないけどやらなければいけない仕事があり、自分の責任の範囲外だろうがなんだろうが、全て拾って仕事を進めて行く役割。
3つ目は、経営者の視点を持ち、単発ではなく継続的にビジネスが成功するような仕組みを作る役割。
この3つを達成することがマーケターとしての最終的な役割となります。
『劇薬の仕事術』から学んだことと今後
このサインを頂いた後、個別に質問をさせていただいたのですがめっちゃ丁寧にお返事頂けてファンになりました。
さて、この本から学んだことは3つあります。
1. Give&Give&Giveの精神を持ち、人がやりたがらないことを積極的に引き受け実行して行く
2. 時間効率を追求し、インプットとアウトプットを最大化する
3. 自らがコントロールできることを管理し、責任を持って意思決定し結果にこだわる
この3つを特に学びました。
結局、勉強しても何も生み出していません。 勉強したことをアウトプットして、初めて勉強は生きてきます。
そして資源という括りの中では唯一と言ってもいいものに、時間があります。
平等に与えられた時間を使って、自らがコントロールできるものに時間を使ってコントロールし責任を持って行動して行くことを続けていきます。
ということで、僕の師匠であるタダケンさんの生み出した、雑プットをしていきます笑
読んでくださりありがとうございました。
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