メルカリ主催!Kaggle Competitionイベントに参加してきました!
先日、メルカリ本社で行われた
「Mercari Kaggle Competition: Closing Ceremony」
に参加させて頂きました。
メルカリには何度かお邪魔させてもらっていますが、今回は今までとは年齢層も異なり、かなり幅広い年齢の方が参加されており、また職種もかなり幅広かった印象です。
これまでのメルカリのイベントの様子はこちら。
メルカリボールドインターン2017 カテゴリーの記事一覧 - 好奇心の強い大学生のちょっとした情報発信
そもそもメルカリとは?Kaggle(カグル)とは?
メルカリはみなさんご存知ですよね!
一方でKaggleをご存知の方はどれくらいいるでしょうか?
今回は簡単に、どちらも紹介したいと思います!
メルカリとは
メルカリとは、フリマアプリ
「メルカリ」
というサービスを提供している会社で、2013年に山田進太郎さんが設立された会社です。
所謂ユニコーン企業と呼ばれており、日本では数少ないユニコーン企業の1つです。
*1
UberやDidiなど配車アプリについては、こちらで多少触れています。
Kaggle(カグル)とは
Kaggle(カグル)とは、データ分析のプロであるデータサイエンティストと企業を結ぶオンラインプラットフォームです。
企業がコンペ形式で課題をデータと共に提示し、期間内に最も精度の高い分析モデルを作り、その分析モデルから出されたscoreの順位を競うものです。
AmazonやFacebook,Walmart,日本ではRecruitなどが利用しており、徐々に知名度を上げてきています。
今回のKaggle(カグル)イベントの簡単な紹介
今回のKaggle(カグル)においてメルカリが提示した課題はこちら。
Mercari Price Suggestion Challenge | Kaggle
簡単に要約すると、メルカリが物を売りたいときに出品する際に、
このように、参考価格などを示してくれます。(この画像はメルカリの姉妹アプリ,メルカリカウルより)
この参考価格提示機能の精度を上げることがメインテーマでした。
メルカリのKaggleイベントは学びが多かった!
さて、早速会場に入り、イベントがスタートするのですが、その前に簡単にイベント前の様子を紹介。
そして、会場に着くと沢山のMercariのお水と翻訳レシーバーがありました。
今回は、海外からもカグルで優秀な方をお招きしていたので翻訳レシーバーがありました!
会場の全体はこんな感じ。
スタート前のスクリーンには、今回のイベント名が。
そして、時間通りイベントはスタート。
まずは、オープニングという事で、
メルカリのCPOである濱田さんからご挨拶が。
濱田さんからは、2つのお話がありました。
1つは、なぜメルカリがkaggleを行ったのか。
もう1つは、このイベントを無料で主催している意味について。
kaggleを行った理由は簡単で、日本では1日あたり100万出品があり、アメリカでも相当数(非公開)の出品がある中で、アメリカのマーケットでは基本設定価格が日本に比べて高い傾向にあるらしいです。
その中で、社内の頭脳に止まらず、世界中の知恵を使い、尚且つこんな事がメルカリでできるという宣伝(HR的な観点)も行えると。
一方で、このようなイベントを無料で行っている理由は日本人のkaggle参加者が少ない事に対して懸念している事。
これから参加者が増える事を願い、ノウハウなどを直接トップレベルの人から聞いてもらい参考にしてほしいという事でした。
第一部はMercari Kaggle Competitionで最も優秀だった4人
さて、今回のイベントは2部構成なのですが、第一部はこのメルカリのカグルにおいて世界中で最も優秀な結果を残した4人の方のディスカッションでした。
左の4人がその方達です。
基本的には、どのようにして問題を解いていったのかをスライドを使って紹介していってくれました。
スライドに関しては枚数が多いため、最後にまとめて掲載します。
内容について簡単にまとめると、
- データをどのように分割し、そこから精度を上げるために試行錯誤を繰り返す事
- 様々なモデルを組み合わせ、大会の進展毎に分析手法を変化させた
- テキスト・ブランド名などを分けたり、結合させたり(データから判断)
のような形になります。
その後質疑応答があったのですが、一部抜粋・要約して紹介します。
Q: カグルを始めたきっかけと、モチベーションの源泉は?
- マシンラーニングに興味があり始めた
- kaggleを始めたのは最も早い人で7年前、1年前から始めた方も
- モチベーションの源泉は、もっと知識を深めたかったり、競争心がかき立てられたり、国際的なネットワークができたりなど様々。
Q: kaggle(カグル)で勝つのに重要なことは?
- kaggleの優勝者は何をするかをイメージし、他の人と差別化を図ること
- 企業が何を求めているかを正確に理解すること
- 時間を費やすこと
- プロセスの変更を柔軟に捉え、実行していくこと
- とにかく努力すること
Q: kaggle(カグル)参加時に使うツールとかは?
- カーネルを使うことも多い
- 独自のアルゴリズムを作る時もあるが、大変
との事でした。
最後に今回優秀だった4人の方に、awardsが。
第二部はMercari Kaggle Competitionで優秀だった3人の日本人
さて、第二部ではメルカリのカグル参加者の中でも、日本人で成績が優秀だった方々のパネルディスカッションです。
主に、kaggleへの哲学や価値観、情熱などをメインに扱うとの事でした。
こちらも簡単に要約すると、
- カーネルを実行するだけではなく、データをしっかりと見て洞察する事も重要
- 主要なモデルを全て試す事
- 仕事の時間以外はずっとkaggle
- カーネルを見ながら、とにかく勉強する事
- 時間を費やす事
との事でした。
まとめ: メルカリのKaggleイベントは非常に刺激的だった!
僕はPythonを初めてまだまだほんの少しです。
サンプルコードを真似して書きながら、色々出来ることを学んだりしていますが、非常に今回のイベントは参加してみて良かったです。
とにかく時間をかけて、着実に勉強しながら、実践を積み重ねていくのが大事だなと思いました。
ちなみに僕は、オンラインで勉強しています。
こちらは非常に安く、わかりやすく勉強できるためおすすめです。
またこちらは、より個別に指導してもらうことが可能です。
(参考資料)
*1:※ユニコーン企業とは、評価額が10億ドル以上の未上場のスタートアップ企業の事を指します。
世界的に見ると。UberやANT Financial,Didi Chuxing,Xiaomi,Airbnbなどがあります。