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【レビュー&要約】amazon - 世界最先端の戦略 -を読んでみて

レビュー&要約amazon - 世界最先端の戦略 -を読んでみて

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こんにちは!はやとです。

 

今日は久々に本の要約&レビューを書いていきたいと思います。

今回の題材はこちら。

本題の通り、世界最先端を行くAmazonの戦略を学ぼう!という感じの本です。

 

結論から言うと、ある程度ビジネスニュースを読んでいる方であれば買う必要はないかなと言うのが正直なレビュー
しかし、とてもわかりやすくまとまっているので、一読するのもアリだとは思いますが、普通のビジネス書と比べて量が多い。350ページオーバーです。

 

要約&解説】amazon 世界最先端の戦略がわかる

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早速要約・まとめ&解説をしていきます。

  • Amazonは自社に有利な情報ですら沈黙と続けている秘密会社である
  • ジェフ・ベゾス自身が、自社のことをロジスティック会社と名言
  • GAFAの中でも異質の存在であり、収益源は幅広い
  • 収益源の広さは、組織マネジメントが大きく影響している

まずはここまで解説していきましょう。

まず、Amazonは他の会社(GoogleFacebook,Apple)と比較しても、秘密組織と言われることが多いです。

その理由は、メディアに対してジェフ・ベゾスCEOをはじめ、あまり公に出てくることがないからです。決してメディア嫌いというわけではないのですが、今となってはメディアに自ら出る必要もなく、色々な人が勝手に話題にあげてくれるからでしょうか。

まぁこのようなインパクトのある題名の本が出るぐらいですからね。

また以前は積極的にメディアに出ていたのですが、そのインタビューの中で、ベゾスはAmazonのことを「ロジスティック会社」と名言しています。

またAmazonは、「地球上で最もお客様を大切にする企業を目指す」ことをミッションとしており、この2つからも、物流を通じて世の中をより良くしようという思いが伝わってきます。

 

GAFAとの収益の違いについては、Annual Reportなどを見るとわかるのですが、Google,Amazon,Facebookが収益源が1つの事業に偏っているのに対して、Amazonは多岐にわたる事業を展開することで、事業ポートフォリオがバラバラです。

これはリスク管理の面から考えても、非常に良いことでしょう。

Googleは自動運転などに力を入れ、Facebookはより新興国向けに色々なサービスを展開していますが、どれもAmazonと比べると収益は上がっておりません。

GAFAとは... (Google, Apple, Facebook, Amazonの頭文字を取ったもの。そこにMicrosoftを入れて、GAFA + M ということも)

 

一方で、Amazonの場合は営業利益で見ると、なんと!小売業(普通の僕たちが使うAmazon)よりも、AWS(Amazon Web Services)の方が利益を出しているのです。
AWSは日本企業でも多く使われており、三菱UFJ銀行なども利用しています。

また本場アメリカでは、CIA(中央情報機関)が導入したことをきっかけに信頼性が増し、より多くの企業が利用するようになりました。

 

ちなみに、Microsoftの事業ポートフォリオはとても綺麗に分かれています。

MicrosoftというとWindowsが思い浮かびますが、Office製品やSurfaceなど色々な事業を多角的に行い、リスク分散されています。

 

そして、Amazonがなぜここまで色々な事業で拡大しているかというと、それは大きく組織マネジメントが関わっていることが伺えます。

どういうことかというと、ジェフベゾス自身が全てをコントロールするのではなく、現場に裁量権を与え、事業部が本社の判断を仰がずに意思決定を行うことができるようになっているのです。

これはある意味怖く、amazonのように「地球上で最もお客様を大切にする企業」というのが浸透していないと、色々な方向にビジネスの流れが行ってしまい、バラバラになってしまいます。

しかし、みんなで握る部分は残しておきながら、多くを任せることで、各事業部が自由に、自分たちのビジネスがAmazonを作っているのだという自覚になり、当事者意識が生まれているように思えます。

 

  • 楽天Amazonではビジネスモデルが異なり、短期的には楽天がスケールしやすく、長期的にはAmazonがスケールする
  • マーケットプレイスと、FBAは便利だが、情報は全てAmazonに吸収される
  • CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)がマイナス28日ということで、より大胆な投資を行える
  • IT企業では、デファクトスタンダードを握った企業が優位になり、さらに技術開発を加速させる
  • 書店の万引きロス率は1.41%だが、Amazonはそれがない

 

さて、楽天Amazonのビジネスモデルが異なるのはだいぶ有名になってきましたよね。
どういうことかというと、楽天の場合は、「楽天市場」の名前の通り、webサイトの1つの売り場(サイトページ)を枠売りしているイメージです。

つまり、あくまでも収益源はお店側からの手数料であり、楽天での取扱高が拡大しても楽天への収益は大きくは伸びません。

 

また配送や支払い等のやり取りも含め、基本的には顧客とお店が直接行うためのプラットフォームを楽天が提供しているので、値下げ等はお店側が自主的に行います。

 

もちろん配送や支払い管理等もお店側が行うため、初期において楽天の投資額は少なくて済みます。

 

一方でAmazonの場合は、あくまでも小売ビジネスです。
売上が上がれば上がるほど、Amazonへの収益が大きくなります。

つまり、お客さんが個人や購入者であり、利用者が増えれば増えるほど、Amazonの売上も伸びていきます。

また配送や支払いもAmazonが一括して請け負っているため、Amazonには購買情報が全て蓄積されていき、現在のトレンドや売れ筋まで全て把握することが可能になります。

 

またAmazonは小売業なので、初期投資である倉庫や配送網の構築に時間とコストがかかるため、短期的には莫大な赤字を出しますが、一度完成すると参入障壁が非常に高く、かつ無くなると困るECインフラを作り上げることができるのです。

これはビジネスモデルとして、どこでキャッシュが生まれるかの差によって生まれてくる戦略の違いになります。
因みに、楽天の場合は購買情報はお店側に入り、楽天には入りません。客側から見ると、クレジットカードなどの情報を見知らぬ人に渡すのとあまり変わらないのですね。

 

またAmazonが提供する、マーケットプレイスとFBA(フルフィルメント バイ アマゾン)は、中小企業などにとって、個別に販売ページを作り、集客を行う手間や、FBAのように配送から在庫管理まで全てを一元的に請け負ってくれるサービスは非常に有難いと思います。(あらゆるところに費用をかける体力がないため)

 

しかし、全てAmazonが購買情報を把握しているということは、そこで人気が出てきた商品をAmazonがオリジナル商品としてより安く提供することもあるのです。(実際に色々な商品でヒット商品がAmazonオリジナルとして提供されている)

 

ところで、Amazonの年会費を払っている方はどれくらいいるでしょうか?

またマーケットプレイスと言われる、いわゆるAmazonのサイト内でAmazon以外の販売業者から購入する形態で商品を購入したことがある方はどれくらいいるでしょうか?

結構多いと思うのですが、これらの行為はAmazonがより成長するための大きな資金源になっています。

というのも、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)という商品がいつ現金化されるかという指標があるのですが、普通の小売業の場合は+10日〜+20日と言われています。つまり、商品を仕入れてから売れるまでに10日〜20日かかり、手元に現金が入ってくるのは仕入れから10日〜20日後ということです。

この10日〜20日の間は、企業側が自己資本or資本を借りて建て替えている状態になります。しかし、Amazonの場合はこのCCCがなんと、-28日なのです。

つまり、商品が購入されて現金化される28日前に、すでに現金が手に入っているので、その商品が購入される28日前から次の購入のための投資ができるのです。

なぜ-28日になるのかというと、Amazonの年会費は前払いであり、マーケットプレイスで購入された代金の支払いなどはAmazonが一括して月単位などで販売業者に支払っているからです。(一時的にAmazonが資金を現金という形でプールすることができる)

 

こんな最強に見えるAmazonですが、ITバブルの時代にジェフ・ベゾスはかなり強気で、意地を張っていたのです。

当時、ITバブルが崩壊し、赤字が続いてたAmazonは倒産すると言われていましたが、ジェフ・ベゾスは常に強気で立ち向かっていました。(実際にはかなり苦しかった)

 

しかし、AWSのおかげで収益が上がり始め、やっとベゾスの発言が正当化されたのです。この出来事をジェフ・ベゾスが本当に初期から予想していたのかはかなり疑問が残ります。

 

IT企業では、デファクトスタンダード(事実上の業界基準)を握った企業が一人勝ちする性質があります。これは、ネットワーク効果が働き、勝っている企業は、更に技術開発などにお金を投資することができ、更に差が広がっていってしまうからです。

 

Google,Amazon,Facebookなどは、全て多くの人が使っていて便利だから、更に使う人が増えるという雪だるま方式で人が増えていきます。

日本でいうと、メルカリなどが当てはまります。

 

そんなAmazonですが、最初は本のオンライン販売から始まっています。

この分野、本屋さんの売上はなかなか上がらないですよね。

特にその理由の1つとして、万引き(ロス率)が一定額あることにより営業利益率がかなり落ちてしまっています。

具体的には、ロス率は1.41%と言われており、日本だけで年間数百億円になります。(本だけで)

しかし、オンラインの場合はこのロス率が0%ですよね。Amazonが本などにポイントを付与して、実店舗より安くできるのはこのロス率が大きく影響しています。
ただでさえ人件費等はかからず、土地代も倉庫費のみで安くなっており、更にロス率が0%ということで、普通の書店よりも営業利益率は本だけを見ても6~7%以上高いと言われています。

その分をポイントとして還元することで、よりお客様には安い値段で商品を提供することが可能になっています。

 

  • 次のビジネスの狙い目はファッション。エコールックが伸びている!
  • ドローンビジネスでは、商品配達に留まらず、家の様子を撮影し、必要に応じてリフォーム用品や自動車の買い替え、洗濯物等からファッションの提案等まで行う未来が見える
  • Amazonはとにかく、個のアイデアが優先される組織であり、失敗も繰り返しながらヒットを作るという経営方針を貫いている
  • 企画会議では、6ページにまとめられたプレスリリースに模した資料を用意し、出席者が冒頭20分でそれらを熟読

 

 さて、最後になります。

Amazonが最も力を入れている分野の1つは、ファッション分野です。(ポイント還元率が最も高い10%設定)

最近ではzozoがゾゾスーツを発表し、ファッションEC系が盛り上がっていますよね。

もちろんAmazonも参入しています。

ファッション分野は市場規模が大きい割にEC化されていないため、一度取れると圧倒的に儲かる分野の1つです。Amazonは、アプリ等を通じてその人が「何を買ってどの程度使っているか」「どんな組み合わせで服を着るのか」などのデータを取ろうとしています。

これを取ることで、ネット上で適切なサイズの商品を、適切な組み合わせでリコメンドすることが可能になります。そしてそこから購入された商品がどの程度着られているかを計測することで、更にパーソナライズ化されていきます。

 

また、別の分野ではドローンですね。

日本でも配送網の問題が叫ばれていますが、米国でも状況は変わりません。

最近では、ベンツに対して配送用のバンを2万台発注したとか!
(恐らくこれは、運転手に対して貸与されるもの。Amazonは自社で配送網を作り上げようとしており、お金がない・車がない人に対してもAmazonが全てを貸す代わりに、配達してもらうという関係を作ろうとしています)

 

しかし、結局はラストワンマイルという、お客さんに最も近い配達地点から、お客様に届けるまでのコストが物流においては最も重要になってきます。(再配達問題とかもあるし)

 

そこで、Amazonはラストワンマイル問題を解決するためにドローンによる、空からの配達を試みています。またドローンの拠点(倉庫)も空に持つことを考えているようです。この空中ドローン拠点から、小型のドローンが荷物を運びながら地上に降りてきて、各家に荷物を届けていくと。

 

なんとドラマチックな!SF的な世界ですね。

しかしただ届けるだけでは勿体ない!移動中に、カメラを搭載したドローンがあらゆる場所の情報を取得し、それらを活用して更に各アマゾン利用者に対して商品をリコメンドしていくということも可能になるのです。

 

空中から家の様子を見ることで、リフォーム用品をリコメンドしたり、庭のお手入れ用品をリコメンドしたり。はたまた車をリコメンドしたり。

ライフスタイルにどんどん進出してきていますね。

 

さて、ここまで未来のAmazonを見てきましたが、最後にAmazonの経営方針の一端がまとめられていたので、簡単に説明していきたいと思います。

 

まずは、「個のアイデアが優先される組織であれ」ということですが、大抵多くの人で決め体験というのは丸みが帯びてしまい、何も特徴のないものになってしまいますよね。

それよりは、失敗しても良いからとにかく尖った商品を出しまくって、Try&Errorを繰り返していく精神ですね。また、ヒットを作る経営方針のもと、PDCAをとにかく回して、KPI管理を徹底的に行なっています。これはジェフ・ベゾスがエンジニア出身の所以でもあるかもしれませんね。

 

また企画会議では、6ページにまとめられたプレスリリースを熟読する時間があるのですね。これは、商品設計の段階からゴールを見定めるためにプレスリリースに模した資料を用意し、それらを各々が読み込むことで議論をより円滑に行うことが目的のようです。

 

まとめ: Amazon世界最先端の戦略というよりも今までの総まとめ

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いかがでしたか?

 

今回は、箇条書きで内容をまとめつつ、間に解説を入れていきました。

本に書いてある解説+αで僕の知識等を混ぜ込んだ感じです。

少しでも付加価値がついて入れば嬉しいです。

 

本自体に興味がある方は、ぜひこちらから購入をお願いします!

 

読んでくださり、ありがとうございました!