ぐりろぐ

変化を楽しむ気分屋ぐりの役立ちノート

日本橋高島屋の新館と本館で感じた事と、百貨店の今後について考えてみる

日本橋高島屋,S.C.,ポケモン,アクセス 都内の人気な百貨店の中でも特に有名で評判も良いのが

  • 日本橋三越本店
  • 伊勢丹新宿店
  • 松屋銀座

がありますよね。

そして上記の3つに引けを取らない有名店が今回紹介する

日本橋高島屋S.C.

です。

すむわたし はたらくわたし にほんばし

という標語の元、朝も昼も夜も、金融街から新たなビジネス街へと変貌を遂げた、「心地よい日本橋ライフ」を過ごせる場所となっています。

今回は普段百貨店に行かない大学生が、1人で1時間30分ぐるぐる回った時に感じた事や、新たに発見したことなどをざっくりと1時間ぐらいでまとめたものになります。

ミレニアム世代には馴染みの薄い百貨店業界の今後についても多少触れていきたいと思います。

日本橋高島屋S.C.とは?新館本館と東館に、ウオッチメゾンまで!ポケモンセンターも存在

日本橋高島屋とは、株式会社 高島屋が運営する日本橋の百貨店です。

そして気になるのが、「S.C.」とはShopping Centerの略です。

高島屋は、大阪・長堀橋に呉服屋を構えたことから歴史がスタートします。

日本橋高島屋は、高島屋グループの中では大阪の本店に次ぐ2番目の開店であり、関東では初の高島屋でした。

1933年に開店した日本橋高島屋は、創業時「日本生命館」という日本生命が建設した建物を借り受けて営業を開始しました。

その後百貨店建築として初めて国の重要文化財となり、百貨店建築の中で最大級の規模を誇っております。

今では、日本橋高島屋 重要文化財見学ツアーが月1回無料で行われています。

日本橋高島屋S.C.の営業時間

日本橋高島屋S.C.の営業時間は、建物やフロア階によって異なります。

詳細についてはこちら

ざっくりと営業時間をまとめると、

営業時間

・本館 10:30 - 19:30
・新館 10:30 - 20:00
・東館 10:30 - 21:00
・ウオッチメゾン 10:30 - 19:30

こちらの営業時間はあくまでも目安になります。

カフェやレストランなどは上記よりも長く営業しているため、ホームページより随時ご確認ください。

日本橋高島屋S.C.へのアクセス

日本橋高島屋S.C.へのアクセスでおすすめなのは、東京メトロを利用した電車でのアクセスです。

高島屋周辺の中央通や昭和通りは車通りが激しく、なかなか駐車スペースも確保することが難しいですので車での来店は控えた方が良いと思います。

また自転車駐車場も存在しますが、2時間以上は料金が別途かかるため、電車での来店をオススメします。

一方で東京メトロ東西線/銀座線の場合は、日本橋駅から駅直結のため非常に交通の便が良くなっています。

その他、 ・JR「東京駅」八重洲北口から徒歩5分 ・都営地下鉄 浅草線「日本橋駅」から徒歩4分

となっています。

オススメの、東京メトロ東西線/銀座線の場合は「日本橋駅 B4出口」をご利用下さい。

日本橋高島屋S.C.は全部で4つ(新館、本館、東館、ウオッチメゾン)

日本橋高島屋,S.C.,ポケモン,アクセス

日本橋高島屋S.C.には4つの建物が存在します。

全体の配置は上記の写真のようになっています。

また各フロアの詳しい店舗情報はそれぞれ下記のページを参考ください。

日本橋高島屋フロアガイド

・[日本橋高島屋 新館](https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/floor_list.html?b=1)
・[日本橋高島屋 本館](https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/floor_list.html?b=2)
・[日本橋高島屋 東館](https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/floor_list.html?b=3)
・[日本橋高島屋 タカシマヤ ウオッチメゾン](https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/floor_list.html?b=4)

日本橋高島屋S.C.にはポケモンセンターやカフェがたくさん

日本橋高島屋,S.C.,ポケモン,アクセス

by Takashimaya S.C.

日本橋高島屋S.C.本館

日本橋高島屋,S.C.,本館

上記の写真を見ていただくとわかりますが、本館には女性服や高級ブランドが特に多く揃っています。

呉服売り場では、100万円を超えるものもたくさんありました。

さらに本館7階には話題となった匠大塚も入っており、置いてあるテーブルやソファの値段を見て涙が出てきました。

一方で、イメージだとスーツなども全て20万円ぐらいするのかな?と思っていたのですが、お店によってはブランドでも6〜10万円程度で手に入るものも多く、オーダーメイドでも12万円ぐらいで作れるらしいので、いつか作りたいです。

日本橋高島屋S.C.新館

日本橋高島屋,S.C.,新館

一方で新館の方は、割と若い人なども入りやすいような専門店が多く立ち並んでいます。

1階には森をイメージした観葉植物を販売する休憩スペースや、お肌の保湿系のお店、紀伊国屋なども入っています。

平日の昼間でも人通りが多く、お店へも立ち寄りやすい雰囲気です。

ここでイスラエルから輸入された商品を販売するサボンというお店で、死海の塩を利用した商品を体験しました。

粒感のある大きめの塩が含まれた商品で手を洗うことで、余計な手の角質を落とすということでしたが、宣伝文句の通り「シルクのように滑らかなお肌」になりました!笑

普段ハンドクリーム等も使わないため、余計変化が大きかったのか自分でも気持ち悪いぐらいスベスベになり、驚きでした。

またこの新館にはカフェも多く、5階にはみんな大好きスターバックスも入っています。

フロアの半分ほどがスターバックスのためかなりゆったりとしていますが、平日の昼間でも8割程度お客さんが入ってたいので休日はより混雑することが予想されます。

日本橋高島屋S.C.東館

日本橋高島屋,S.C.,東館

こちらの塔は2つの目的のどちらかに当てはまる方以外はあまり関係ない塔になります。

  • ポケモンセンター&ポケモンカフェに行ってみたい人
  • メンバーズサロン

このどちらかに該当される方以外は特に訪れる必要はないと思います。 (何もないので)

日本橋高島屋S.C.ウオッチメゾン

日本橋高島屋,S.C.,ウオッチメゾン

こちらは、話題の時計を見ることも触ることもできます。

またフロア全体が時計のみを扱っているため、とことん時計にこだわりがある人などはオススメです。

タカシマヤアプリも存在

実はタカシマヤアプリというものが存在しました。

タカシマヤアプリ - Takashimaya

タカシマヤアプリ - Takashimaya

Takashimaya Company, Limited無料posted withアプリーチ

営業時間等を見ることとができるので、よく行かれる方は利用してみてはどうですか?

日本橋高屋島S.C.や全体を通して感じた百貨店での違和感

いよいよ本題です。

男子大学生が平日の昼間から1人で百貨店巡りをして気づいたことを簡単にまとめながら、色々と考えて行ってみたいと思います。

【実体験】各テナントへの入店のしやすさ/居心地の良さ

入店のしやすさ/居心地の良さ

- 店頭に入る前に価格帯がある程度推測できるお店
- 入り口付近に商品があるお店
- 「良かったらどうぞ」とあくまでも提案の形で誘ってくれるお店

【実体験】各テナントへの入店しづらい/居心地が悪い

入店しづらい/居心地が悪い

- 店頭に入る前に価格帯がある程度推測できないお店
- 入り口付近に商品がないお店
- 近く/遠く関係なくじっと見つめられているお店
- 電話などをしていて、全く存在を認識されていないお店
- 客が近くまでスタッフが談笑しており、こちらに気づくと「いらっしゃいませ」というお店

新館と本館の違い

新館と本館、ここが違う!

- 新館は体験/サービスを提供しているお店が多く、雰囲気も明るいので若い人も入りやすい
- 本館は女性婦人向けの商品が多く、配置されているスタッフの年齢層も高めでなかなか若者としては入りづらい
- 思った以上にカフェなどがあるが、やはりこちらもターゲットが年齢層高めなのかwifiが無かったり電源が無かったり。

総じて感じたこと

人件費のかけ方へ疑問です。

例えば日本橋高島屋新館の駐車場案内のために、中央通沿いに3人もプラカードを持った人が立っていました。

また匠大塚がはいる家具フロアでは等間隔に50代〜60代のスーツ姿の男性が10人ほど立っていて異様な光景でした。

また平日は談笑しているスタッフも多く、明らかに人数オーバーな気がしました。

急な需要への対応等あるのでしょうか?外国の方もあまり見かけなかったため、不思議でした。

今後の百貨店は体験・サービスを中心に人の温かさを積極的に活用

第1に、顧客が感動する体験・サービスを提供する場所をできる限り増やすことが良いと思います。

何故なら、立地の良さとオシャレさによって時間がない中でも非日常を味わえるとともに、ネットでは味わえない新たな出会いや感動を生み出すことができるからです。

今回の僕の例であれば、サボンのお肌ツルツル体験が上記に該当します。

正直他のお店はほとんど覚えていませんが、体験型のサボンのみはお店の名前も覚えましたし、商品も検索しました。

その場で売上を上げることはできなくても、出店しているお店の売上は別のチャネルから上がるはずです。

一方で懸念点としてはテナントでの売上が落ちると、恐らくテナント料を取っている高島屋グループとしては売上減少に。

この辺は悩ましいところだと思います。

この顧客体験とサービスの向上は、高島屋の決算説明資料にも記載されていました。

さらにこの資料で気になるのは、百貨店と専門店の強みを融合し〜といったスライドがあること。

それがこちら。

右下にアプリの存在を押し出しています。

一方でダウンロードして利用してみた体感をいうと、わざわざこれをダウンロードする必要はあるのか?といった疑問と、

そもそも百貨店内で一度もアプリインストールを促すような広告等を見ていないこと。

このアプリを作成した目的は何か?といったことが気になります。

これまでの百貨店を利用していたユーザー層(恐らく40代以上)からより若年層を狙うために、専門店の強化やアプリ作成を行なっているはずだが、うまく繋がっていない気がします。

グループ全体で、業務変革及び顧客体験変革を目指しているようです。

  • 顧客視点での購買
  • 体験・価値の追求
  • 次世代オペレーションの進化

この辺は気になります。

特に新館にも本館にもオシャレなカフェがあるのは大きなポイントかと思います。

例えばデートスポットとして、20代前半から20代後半の若年層の仕事終わりを狙うことは可能ではないかと思います。

さらに2019年3月からは屋上のグリーンテラスが完成します。

こちらも魅力的ですね。

第2に、どのような接客を行うのかを再定義するのが良いのではないかな?と思いました。

最近では服装のコンシェルジュサービスなども開始している百貨店がありますが、どれほど認知が高いのかは疑問です。

一方で男性も女性も服装で悩むことが多いと思います。

しかし、なかなかお店に入りづらい状況でさらにコンシェルジュなどが付いて回るとなると、

購入しなければならない!

という圧迫感が生まれてしまうため、どのようにそこを解消するかは課題だと思います。

また各フロアやお店で何が売られているのかが分からないため、より

こんな体験、効用がある

といったわかりやすいエリア作成などを行なってもいいのかなと思いました。

さて、財務の方からも少しだけ考えてみます。

自己資本利益率(ROE)は直近で5.6%と日経大手企業が基準とする8%を下回っています。

さらに自己資本利益率(ROE)の変動はほぼなく5.4% ~6.0%で収まっています。

高島屋グループの売上の8割以上を百貨店事業が占めている中で、根本的なビジネスモデルの変更が必要な気もしなくもないですが、また調べてみたいと思います。

株価収益率の観点から見ると、直近では13倍程度になっています。

競合でもある三越伊勢丹や松屋銀座の株価収益率(PER)が35倍程度と考えるとかなり割安感はありますが、その理由はなんでしょうか。

その1つは、売上やROEの上昇が見込めないからではないでしょうか。

キャッシュフローを見てみると、投資活動におけるキャッシュフローが特にマイナスとなっています。

これは新たに新館の建設などで投資した分でしょうか。

一方で営業活動によるキャッシュフローは伸び悩んでいます。

現金などの残高はほぼ変わらず、従業員数棟も変化していません。

他の指標もほとんど変化していないため、今後も大きく変動することは考えにくいと思います。

まとめ:日本橋高島屋S.C.は、様々な顔を持つアクセスの良い体験サービスへ

日本橋高島屋に初めて足を踏み入れましたが、新たな発見がたくさんあり楽しかったです。

一方で、明らかに顧客としてみられていない(年齢層が違いすぎるので、接客がない)ことも本館では感じたため、次に行くかと言われると微妙です。

新館は雰囲気も明るく、スタバもあるので行きます!

働いている方はみなさん良い人でいいのですが、百貨店のかっちり具合が僕にはあまり合いませんでした。

これからの時代に馴染むのかもちょっと疑問ですが、高所得層は高齢の方々なので現状維持は可能なのでしょうか。(かなりきつそうですが)

たまたま寄っただけなのですが、とても気になり勉強になったのでざっくりと書いてみました。

収益系の分析や、今後の方針についてはほぼノーリサーチで取り組んだため正確性はかなり低いと思います

しかし、今後はこのように企業が今後どのような戦略をとっていくのかも考えていきたいと思っているのでいい勉強になりました。

読んでくださり、ありがとうございました。