ぐりろぐ

変化を楽しむ気分屋ぐりの役立ちノート

1日1決算ツイートで運用したTwitter運用方法を振り返る

Twitterの毎日更新、慣れると意外といける...?!

2021年2月ごろから上場企業が出している決算説明資料を引用する形で、1日1社の紹介をおこなっておりました

最近はTwitterのタイムライン上でインプレッション数も見えるようになってきましたが、なかなか他人の運用情報って見えてこないですよね。

少しでもこれからTwitter運用を考えている方の参考になればと思います。

運用で工夫していた点としては、
・画像を付ける
・毎日19時に予約投稿する
・スレッド投稿(ツリー投稿)で情報量を担保する
・引用元の決算説明資料URLを含む
などを意識しておりました。

Twitter運用の概要とサマリ

Twitter運用も基本はマーケティングであり、「誰に」「何を」届けるかを明確にしつつ、一定のニーズがある分野で独自性のある切り口でツイートを続けていくことが大事です。

また継続力は前提として大切ですが、アカウント運用から1〜3ヶ月でいかにエンゲージメントの高い投稿を繰り出せるかもポイントになってきそうです。

Twitter運用結果の振り返り

データ分析の前提

今回のデータは2023年01月02日時点で、2022年01月01日から2022年12月31日までのデータをTwitter Analyticsよりせこせこダウンロードしました。
※せこせこと言うのは、Twitter Analyticsからデータをダウンロードする際に月を跨ぐとデータがダウンロードできないため12ヶ月分をダウンロードするためには、12回に分けてダウンロードする必要があります。

スレッド投稿のツイートは、2つ目以降の子ツイートも各1ツイートと換算。例えば、メインツイートに2つのサブツイートを吊り下げた場合、3ツイートと換算しています。

フォロワー数の推移

まずは最も分かりやすい、フォロワー数の推移です。
事前に2つのツールでフォロワー数を日時で取得していたのですが、どちらも後述する理由でデータが取れなくなってしまったので数値だけ共有します。

2022年01月01日時点で、約3,700フォロワー程度だったのが2022年12月31日時点で約4,700フォロワーだったので、1年間で約1,000名の方にフォローいただきました

フォロワーのデータは、下記2つで取得していました。
Keywordmap for SNS
SocialDog

前者のKeywordmap for SNSは、前職の株式会社CINCで自らがプロダクトマネージャーとして作成していたツールであり、テストも兼ねて利用していました。ただ、6月末に退職してログイン権限も無くなっているため取得できなくなり。

後者のSocialDog はいつの間にか、フォロワーのデータ分析可能期間に制限がつくようになっており....涙

年間実績

Twitter Analyticsの年間集計データ

フォロワー数以外の数値はこんな感じです。

年間ツイート数は1,199件でした。前提でも記載した通り、スレッド投稿の子ツイートも含まれているため、実際には400~500テーマについてツイートぐらいしたんじゃないかなーと思います

私の場合、ゆっくりとフォロワーが増えているため、既にTwitterから離れてしまっている人も一定数いることもあり、インプレッション数の平均は1,000程度、中央値は500程度です。

一方で画像を付けて投稿していることもあり、エンゲージメント率は平均が3.7%、中央値でも3.4%と比較的高い方だと思います。

あまり数値を見たことがなかったのですが、少しは各企業さんの紹介した甲斐があったのかな?と思えたのは『URLクリック数』の値。
中央値でも1ツイート毎に1回は決算説明資料を見てくださっている人がいたと思うと、ありがたいです。

最も見られたツイートTOP3

色々な指標があると思いますが、今回は年間で最も見られた(インプレッションが多い)ツイートのTOP3を見ていきたいと思います。

上位に来ているツイートの特徴としては、
・Twitter上で比較的知られている(言及される)企業であり
・読み手に一定のインパクトがある内容が含まれており
・分かりやすい数値が含まれている
ことなどが挙げられそうです。

Top1位:Karteの解約率増加について

Top2位:Uniposの事業転換の影響について

Top3位:アライドアーキテクツの海外SaaSについて

月別のTwitterデータの推移

ここからは、1ツイート当たりの各種平均値と中央値を月別の推移で見ていきたいと思います。
個人的な印象としては、2022年の後半に向けてインプレッションやエンゲージメントが下落傾向にあった気がするのですが、どうなのでしょうか
※ここからデータが多いです。

インプレッションの月次推移

年後半にかけてインプレッションが下がっていると言う印象は、勝手な思い込みだったようです。

平均値で見ると8月・11月あたりにバズが生まれており、中央値で見てもやや右肩上がりのため、インプレッション自体は寧ろやや上り調子だったようです。

エンゲージメント数の推移

インプレッションと相関関係にあるので、エンゲージメント数もほぼ同様の波形です。

エンゲージメント率の月次推移

エンゲージメント率は、平均値ではほぼ横ばいの4%弱ですが、中央値が3%から4%へじわじわと上がっています。特に投稿内容を大きく変更した覚えはないのですが、時価総額とかを入れたことで、これまでのスタートアップ界隈の人から株界隈の人にもやや刺さるようになった形でしょうか。
※確かに直近、フォローしてくださる方の株界隈の人が増えている気がする。

いいねの月次推移
リツイートの月次推移

いいね・リツイートはエンゲージメント数と同じなので、特にコメントはなし。

プロフィールクリック数の月次推移

1ツイート当たり2~3人がプロフィールに飛んできてくださっている感じですね。そのうち20%~30%がフォローしてくださっているので(ざっくり計算)、単純に投稿数を増やせばフォロワーの伸びは上げられそうです。

URLクリックの月次推移

中央値が安定してきているのが嬉しいですね。より決算資料に興味を持ってくださっている人が増えてきているのかもしれません。

詳細クリック数の月次推移

スレッド投稿 + 画像付きですが、やはりツイートをクリックしてまで見てくれる人はそこまで多くはないです。結論ファーストでツイートしていくのが大事そうです。

まとめ:Twitter運用のコツ

巷で言われる「継続力」というのは、確かに積み上げで成果を出せるため、SNS運用でも大切です。

ただ、エンゲージメントの高いツイートを生み出すことで、Twitterのタイムライン上での表示回数が増え、フォロワーが増える構図です。とすると、ゆっくりとフォロワー増加させた私のようなアカウントだと、Twitterを辞めてしまった人も一定数居るため、結果としてフォロワー内のエンゲージメント率が下がってしまいます。

そのため、初速で良質コンテンツを矢継ぎ早に(1日2〜3投稿)行い、一気にエンゲージメントを高めた結果としてインプレッションの最大化を図る戦略がコスパ的に良さそうです。
※余談ですが、2022年としてスタートアップのためのWebメディア「Suan」が良い例です。2022年9月15日にメディアスタート(Twitterも同時期)し、スタートアップをさまざまな切り口で分析・考察するコンテンツで3ヶ月で1万フォロワーを獲得しておりました。

じゃあ、何が良いコンテンツなのか?ですが、『人が興味のある内容で独自性がある』ということだと思います。
もう少し分解すると、「人が興味のある内容」というのは
・一般的にある程度認知度があるもの(特にTwitter読者の中で)
・分かりやすい切り口(年収やゴシップなど)
などです。

「独自性がある」というのは
・簡単には辿り着けない(英語記事の要約ツイートが伸びるのは、普通英語記事まで見てる人が少ないが、海外事例に興味がある人が多いため)
・新規性がある(面白い示唆がある)
などです。

結局のところ、マーケティングで基本の「誰に」「何を」届けるかを研ぎ澄ましていくことかなと思います。

ということで、これからは1日1決算投稿を終了し、もう少し深い示唆が出るような内容をブログに書きつつ、Twitter用にサマライズして投稿する形にシフトしたいと思っています。