弁護士だけじゃないんだ...!!
決算書を読んでいて、弁護士ドットコムは、弁護士系以外もやっていることに驚いたはやとです。
今回は全サービスが堅調に推移しており、専門分野のコンテンツプラットフォーマーとして躍進している弁護士ドットコムのFY20 2Qの決算を見ていこうと思います。
弁護士ドットコム主要経営指標
- 売上高 :9億9300万円(前年同期比+34.3% )
- 売上純利益 :8億3800万円(同+32.9%)
- 営業利益 :7600万円(同ー35.9%)
- 営業利益率 :7.7%(同ー8.4%)
- 四半期純利益:4000万円(同ー45.2%)
売上のトップラインは堅調に推移しておりますが、営業利益が-35.9%減少。
この要因としては、広告宣伝費及び人件費の増加に伴う一時的な減少です。
3Qの10月23日よりTVCMも開始したということで、アクセル全開という感じでしょうか。
弁護士ドットコム事業別考察
- 弁護士ドットコム
- 税理士ドットコム
- CLOUD SIGN
- BUSINESS LAWYERS
弁護士ドットコム
個人の有料会員数が20万人目前です。また登録弁護士数は国内弁護士の4割強の1万7000人を突破。
コンテンツプラットフォームのため、会員数が増え、コンテンツが増えれば増えるほど更に会員が伸びるという好循環となっています。
業種は別ですが、専門家という意味ではエムスリーが提供するm3.comも有名であり、伸び方も含め似ている気がします。
クラウドサイン
クラウドサイン、便利ですが、なんと業界シェア80%超と圧倒的な市場占有率。
ペーパーレス化もあり、かなり導入企業社数が伸びています。
(特に2018年2Qからの伸びがすごいですが、働き方改革の影響でしょうか。)
新しく開始したTVCMがこちら。
合わせて新サービス、「クラウドサインNOW」もリリースしたようです。
税理士ドットコム
月間サイト訪問者数が213万人で、日本最大級の税務相談ポータルサイトですが、年末から年度終わりにかけて月間サイト訪問者数が300万人を超えるかに注目です。
ビジネスロイヤーズ
弁護士ドットコムがtoC向けであれば、ビジネスロイヤーズはtoB向けでしょうか。
現在は会員数を増やすことに注力するフェーズで、無料会員登録で全てのコンテンツが視聴可能です。
まとめ:弁護士ドットコムは国内法の専門家を全て抑えるのでは?!
弁護士ドットコムの決算を見て驚いたのは、国内法で専門家として明示されている、 1. 公認会計士 2. 税理士 3. 弁理士 4. 宅地建物取引士 のうち、税理士と弁理士を抱え込むプラットフォームを生み出していることです。
今後の展開としては、公認会計士や宅地建物取引士のプラットフォームにも進出するのかが注目です。