仮想通貨に通じる?!暗号の歴史について体系化されているオススメの1冊
「The Code Book」 暗号解読。
この本は、NewsPicksのBookに保存されている、CEO本棚で堀江貴文さんによって紹介されていました。
その際のコメントは、
「青木薫さんの訳した本は絶対に読んだ方が良い!フェルマーの最終定理と暗号解読は必読!」
「現代人に最低必要な教養です。僕たちの社会は暗号で成り立っているからです。」
このように書いてあり、仮想通貨をはじめ暗号にはもともと興味があったので読むことに。
⚠️次の段落はネタバレがあります⚠️
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本の概略
簡単に要約すると、
1: 暗号自体は紀元前から存在した。
2: 特にクリプトグラフィーと言われる暗号が主流となり、それらは頻度分析を利用して解読することが可能
3: 暗号は主権や領土への強い危機感から生まれることが多い
4: ヴィジュネル方陣は文系の学生でも理屈がわかると楽しい
5: 暗号の基本は平文をスクランブルと言われる暗号に変化させる作業を行い、その暗号化させる段階で、暗号を解読するための鍵が存在する。つまり、平文とは別に2つ新しい文字列が生まれる。
7: エニグマ自体はコンピューターの基礎となる技術
8: 暗号は人の運命を握り、歴史を大きく変化させる
9: 情報を暗号化し伝達するプライバシーの問題と、その情報から得た情報をもとに守る生命の問題。つまり、インターネットを通じた情報の高速化とその諸問題が含まれているのが仮想通貨に含まれるブロックチェーンという技術。
10: 暗号の総括?
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感想
この本は前半で暗号の歴史を、後半ではより現代の暗号の仕組みを体系化し、それらの具体的な利用例を1960年代までの歴史の中で見ていきます。
この本から感じ取れるのは、暗号の良い部分と悪い部分。
結局は暗号を使用する人のモラルの問題であると思いました。
仮想通貨自体はブロックチェーンと呼ばれる、分散型台帳の技術を使い、情報を細かく分散させ、逆探索できない仕組みとなっております。(ハッシュ関数の利用)
また度々問題になるスマートフォンのロック問題。
犯罪者の携帯電話のロックを解除すべきかどうか。
この問題も暗号問題の1つです。
結局、暗号によって守られている人もいれば、逆に危険に晒されている場合もあります。
このような世界で生きる中で、クレジットカードや個人情報などすべては暗号化され、インターネット上でやり取りをしています。
ホリエモンも言っている通り、この本は現代の中で生きる中で必要な基礎知識を体系化して学べる一冊だと思います。
またこれと並行して後半に登場するエニグマの解読についてですが、以下のDVDを見ると映像として頭の中にストーリーが入ってくるためオススメです。