こんにちは。はやとです。
最近はどっぷり読書とプログラミングにはまりつつ、人生最後の楽園?と言われている大学生活最後の年を過ごしています。
「よくメモを取ることは重要!大切!」
と言われます。
しかし、
- メモをどのように取れば良いのか
- メモを取ることでどのような利点があるのか
- メモをどのように利用するのが良いのか
このような点で迷われている方は多いのではないでしょうか?
誰しもが一度はメモを取ったことがあると思いますが、メモを取ることによって得られる本当の力を最大限に身に付けているでしょうか?
少なくとも僕はこの本に合うまで、メモはあくまでもパパッとその時に忘れないように書く程度にしか利用してきませんでした。 しかし、この一冊を読んでみて
- メモを利用した思考法
- メモの魔力を利用した夢の実現
- メモを通した人生の生き方
を学べました。
この本との出会いのきっかけはTwitterですが、友達から借りた事で2時間程度で読み終えてしまいました。 Follow @UGMD
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「メモとは、生きること。」と著者は締めくくっています。
今話題のSHOWROOMの代表取締役であり、僕の直々の大学/学部の先輩でもある前田裕二さんのメモの魔力は
- メモを利用した汎用性の高い思考力を手に入れたい方
- メモによる自己認知を行いたい方(特に就活生や転職を視野に入れている人)
- 夢を実現するために必要なことを知りたい方
こんな方に、ぜひオススメです。
メモの魔力の著者と本のゴール
本書は、SHOWROOM株式会社代表取締役社長であり、2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資系投資銀行に入行し、北米の機関投資家を対象とするエクイティセールス業務(数千億〜数兆円規模の資金を運用するファンドに対してのアドバイザリー)を経験した後、DeNAの南波会長に猛アプローチされDeNAに入社。
仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げ、2年後には当該事業をスピンオフ。 ソニー・ミュージックエンターテイメントから出資を受け、合併会社化し、現在も第一線を走り続ける前田裕二さんの著書。
本書のゴールは、読者それぞれが「メモの力」を利用して幸せになることです。
本書では以下のような流れで話が進んでいきます。
- メモの良いところと効用について
- メモによる思考の抽象化
- メモによる自己認知
- メモを利用した夢の実現
- メモはノウハウではなく、生き方
これまであまり考えてこなかったメモの偉大さ。
僕が特に大切だと思った部分を上記の流れに沿って解釈しつつまとめてみました。
ぜひメモの魔力の概要を掴み、本を手に取るキッカケになっていただけたら嬉しいです。
メモの魔力のポイントと解釈【書評】
メモと聞いて浮かぶイメージは、何かを記録しておくために使う1つのツールとしての役割です。 しかし、メモにはもう1つの役割があるのです。
それが知的生産としてのメモです。
つまりメモには、
- 記録としてのメモ
- 知的生産としてのメモ
の2種類が存在します。
そしてこのメモの魔力では、2番目の「知的生産としてのメモ」をメモとして定義しています。
知的生産としてのメモを利用して、現実の時事実(ファクト)を抽象化し(汎用性を持たせ)、転用させることができます。
そして、「事実→抽象化→転用」という思考の流れが、これからの時代に求められる本質的な思考であり、人間が行うべき
- クリエイティブで新たな知的生産
- 代替不可能性の高い思考
を行う手段となります。
クリエイティブに考えるためには、抽象化と言語化が必須となります。
その際の1つの思考として、事実(ファクト)から「何が言えるのか」「どうアクションするのか」を常に考えることが本質的な思考の一歩となります。
メモの良いところと効用について
メモは本質的な思考、ここでは
- クリエイティブで新たな知的生産
- 代替不可能性の高い思考
を身に付けることができます。
そしてそれらにとって不可欠な5つのスキルを鍛えることができます。
- 知的生産性(アイデアを生み出せるようになる)
- 情報獲得の伝導率向上(情報を「素通り」しなくなる)
- 傾聴能力の向上(相手の「より深い話」を掴み出せる)
- 構造化能力の向上(話の骨組みがわかるようになる)
- 言語化能力の向上(曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる)
メモは見開き1ページで利用し、左側に左脳的な事実(ファクト)、右側に右脳的な発想を書いていきます。
このノートに書くことによって、半強制的に言語化が必要となります。
またなるべく多くの事実(ファクト)を集めることに注力するため、情報獲得量も増え、熱心にノートを取ることで対話者からはより好感を得やすくなり深い話を聞けるようになります。
さらに各事実(ファクト)から共通点を見つけ出し(抽象化&標語化)、更に自らの行動に転用(応用)できないかを模索することで知的生産性も向上します。
メモを取る際は決まった記号を使い分けることで効率化し、生産性を高める事が可能です。
またペンの使い分けとして、4色ボールペン(赤、青、緑、黒)を利用するのが良いです。
緑...主観 黒...事実(ファクト) 青...やや重要、引用、参照 赤...最重要
と使い分ける事でメモをより視覚的に意識する事が可能です。
メモによる思考の抽象化
抽象化には主に3つの型があります。
- WHAT型...現象を言語化(標語化)
- HOW型...特徴の抽出
- WHY...物事の本質の見極め
この3つの方でも特に最重要なのが、WHY型です。 その次にHOW型が重要になります。
このWHYとHOWをうまく利用することで、思考を深めるきっかけを生み出します。
最近よく自分のアタマで考えることが重要と他の多くの方も提唱されています。 人気ブロガーのちきりんさんを始め、ホリエモンやその他多くの方が重要性を説かれています。
メモによる自己認知
自己認知をするためにもメモは大きな力を与えてくれます。
WHY型/HOW型の思考を自分の感情や思いに向け、それらを言語化するのです。
自己認知を行うことで、自分がやりたいことを見つけることが可能です。
それらが見つかることにより、自らが行動する際の基準を明確化できます。
そもそもやりたいことは、過去の経験則が大きく影響しています。それらを一度言語化し、丁寧に自分のペースで振り返ることでより自己認知をあげる事ができます。
またポイントして自己分析は量に比例します。
(この本の付録として1,000問の自己分析用の質問が用意されています。)
メモを利用した夢の実現
メモを利用して夢を言語化することによって2つの大きな影響を受け、夢の実現に近づきます。
- マインドシェアの増加
- 言霊の力
言語化することで自分の気持ちが明確化され、その結果自分の思考時間における夢への実現を考える時間が長くなります。
また言霊の力も得る事が可能です。
夢の実現や自己認知にも関係しますが、モチベーションには2種類あり、自分がどちらのタイプかを知る事で自らの行動をコントロールすることも可能です。
- トップダウン型
- ボトムアップ型
トップダウン型は、目標やゴールから逆算的に考え物事を進める一方で、ボトムアップ型は目の前の楽しい/興味のあることに取り組んでいきます。
どちらが良い悪いではなく、自分にあった方を認知しておくことで自分のモチベーションをコントロールする事ができます。
またこれからの時代、「個」が強くなっていくと、よりボトムアップ型の人間が共感を生み出しやすいということは頭の片隅に入れておきたいです。
メモはノウハウではなく、生き方
メモはあくまでも生き方や姿勢であり、ノウハウで終わらせてはいけません。
そのためには、メモを習慣化するのです。
習慣化のためには、
1. メモできる環境 2. ひたすらメモ
という2つを用意し、実行するのみです。
すると自然とメモの魔力が宿るでしょう。
まとめ: メモの魔力を読みがんがん実践していこう
僕はこの本を読んでみていくつ気になる点がありました。
例えばP.106の
「人口に膾炙しやすい」
という表現は、一般的に利用される単語ではありません。 また前提として誰をターゲットに書かれているのかが、イマイチ分からなくなってしまった部分も散見されました。
僕のイメージとしては、20代前半から30代中盤のビジネスパーソンをターゲットにしてるのかな?と思ったのですが、 それにしてはかなり前提を省いていたり、説明が少ないのでは?と思った部分もありました。
また本の最後にはTwitterで募集したみんなの「人生の軸」を載せていますが、これもマーケティングの1つとしては巻き込みもあり、熱いコミュニティを作り出しますが多すぎるのでは?とも。
因みに前田さんのオススメのノートは、「モレスキンのハードカバーノート」だそうです。
また全ての説明に、「3つ理由があって...」とまとめるのは元マクドナルドCMOの足立さんに似ているとも思いました。
この辺は徹底的に外資系企業で簡潔に結論ベースでのコミュニケーションを鍛えられた結果なのでしょう。意識したいです。
最後に、
「本を読むことは万華鏡を見るようだ」(抽象化ゲームより)
と僕は思います。
つまり、本は読む人や読むタイミング(その時の悩みやモチベ)によって毎回異なるメッセージを与えてくれます。 さらにそれは二度と同じように現れることはありません。
それはまるで万華鏡の各絵柄が毎回変化し、一期一会なのと似ているなと思いこのように考えました。
読んでくださり、ありがとうございました。
#メモの魔力
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