マーケティングについて体系的に学び、資格も欲しい...
昨今、ますますマーケティングの重要性が叫ばれている中で、「マーケティング」と言っても幅広く、初学者にとってはどの分野から勉強すれば良いか迷うことも多いと思います。また学習してる中でも、全体像が見えず、モヤモヤとしている人もいるのではないでしょうか。
これまでは、筆記や簿記と違い、マーケティングに関する知識やスキルを証明する方法がありませんでした。しかし、公益社団法人日本マーケティング協会がマーケティング検定を実施し始めたことで、徐々に知識やスキルの証明ができるように。
今回はマーケティング検定3級を6日で合格した私が、勉強時間や勉強方法、難易度や合格率などを詳しく紹介していきます。
- マーケティング検定とは?企業の教育にも活用が広がる
- 試験概要・試験日と難易度、合格率
- マーケティング検定3級の合格に必要な勉強時間と方法、参考書・問題集や過去問
- マーケティング検定3級は6日で合格可能。実際の合格証も掲載
- まとめ:マーケティング検定3級は知識の体系化に最適
マーケティング検定とは?企業の教育にも活用が広がる
マーケティング検定を実施しているのは、公益社団法人日本マーケティング協会です。日本マーケティング協会は、昭和32年(1957年)に創設され、マーケティングの理論や技法、教育や普及を目的に活動しています。
マーケティング検定は内閣府認定の資格であり、マーケティングの専門家・スペシャリストが「マーケティング検定委員」として最新の情報を取り入れた問題を作成し、試験を実施しているのが特徴です。
※ちなみに内閣府認定とされていますが、民間資格です。
近年では企業の新人教育で利用されたり、チーム内での知識・スキル習得度を図る指標として使われたり、共通認識を持つための基礎学習として利用されているようです。
名だたる企業で利用されており、大手広告代理店の博報堂や東急エージェンシー、事業会社では第一三共ヘルスケアやユニ・チャームなどでも導入されています。
試験概要・試験日と難易度、合格率
試験の概要 | |
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受験条件 | 制限はなく、誰でも受験できます |
試験形式 | 多肢選択式(CBT試験と呼ばれる、コンピュータによる試験) |
問題数 | 30問 |
試験時間 | 60分 |
試験内容 | マーケティングに関する重要な概念(基本概念、市場環境、戦略的マーケティング、マーケティング・リサーチ、消費者行動、製品戦略、価格戦略、コミュニケーション戦略、チャネル戦略、サービス・マーケティング)の基礎・応用問題。 |
合否基準 | 正答率70%以上で合格 |
結果発表 | 試験終了と同時に確認できます |
認定証の発行 | 試験合格後、ご希望の方には合格認定証の送付を受け付けます。合格認定証の発行・送付の費用は別途。 |
マーケティング検定3級は、誰でも受験可能です。またCBT型式と呼ばれるコンピュータによる自動採点式のため、全国どこでも、いつでも受験することが可能です。
試験時間は60分で、難易度としては”初級レベル”となります。人によって感じ方は違うと思いますが、学生時代にややマーケティングの本を読んだことがある私が15時間程度勉強することで合格できるレベルです。
合格率は絶対評価で、70%以上の正答率で合格となります。問題数が30問、合格率が70%のため、21問以上の正解が必要となります。
マーケティング検定3級の合格に必要な勉強時間と方法、参考書・問題集や過去問
まずは受験前に出題範囲を説明します。
出題範囲 | |||
---|---|---|---|
1 | 基本概念 | 6 | 製品戦略 |
2 | 市場環境 | 7 | 価格戦略 |
3 | マーケティング戦略 | 8 | コミュニケーション戦略 |
4 | マーケティング・リサーチ | 9 | チャネル戦略 |
5 | 消費者行動 | 10 | サービス・マーケティング |
この10領域から30問が出題されます。概ね1領域から3つずつ均等に出題されるため、満遍なく勉強する必要があります。
受験料 | |
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一般 | 6,600円(税込) |
日本マーケティング協会加入者 | 5,500円(税込) |
学生 | 5,500円(税込) |
一般では6,600円(税込)ですが、マーケティング協会加入者(個人・団体)や学生は5,500円(税込)となっています。
※2023/03/12時点
マーケティング検定の勉強方法は大きく3つあります。
- ベーシック・マーケティング(第2版)を利用した勉強
- マーケティング検定 3 級試験 公式問題集&解説を利用した勉強
- Eラーニング講座を利用した勉強
個人的には、以下の方法をおすすめしています。
1. 参考書となるベーシック・マーケティングを利用して概要を理解
2. マーケティング検定3級試験 公式問題集&解説を利用して問題慣れ
人によっては公式問題集だけで良いと言う方も居ますが、マーケティング知識全般を幅広く体系的かつ網羅的に学びたいのであれば、ベーシック・マーケティングを一読してから、問題集に取り組むのが良いと思います。
また公式問題集と実際の試験の問題の難しさが乖離している(実際の試験の方が難しい)とも言われているため、やはりベーシック・マーケティングを一読することをおすすめします。
ベーシック・マーケティングは斜め読みし、問題集を解いて、不安なところを詳しく読んでいくことで、網羅的かつ効率的に勉強することができます。
私の場合は、テキスト斜め読みに2~3時間、過去問題集に3時間、詳細理解に8時間、テストの復習に1時間の合計15時間程度の勉強でした。
一通り勉強が終わったら、公式サイトの模擬テストを受験して知識が身についているか確認してみましょう。実際の試験の回答の仕方なども感じることができます。
マーケティング検定3級は6日で合格可能。実際の合格証も掲載
私もマーケティング検定3級を受けてきまして、無事1発で合格できました!
Amazonからテキスト到着後6日後にテストを受けました。試験を受けた後に知ったのですが、正答率や合格率は全て10%ごとで表示されるみたいです。
まとめ:マーケティング検定3級は知識の体系化に最適
マーケティング検定3級は、就職/転職活動の際にマーケティングの知識を体系的に身につけている数少ない証明の1つになるでしょう。
また勉強の際に利用するベーシック・マーケティングはマーケティングの歴史からそれぞれの領域に関して体系的に知識を学び整理することができるので、試験を受けない方でもマーケティングの勉強のために利用できる1冊となっています。
それでは、合格まで一気に突っ走りましょう!
読んでくださりありがとうございます。